併修
同じ年に二人の法要が重なる場合があります。
個別に行なうのが望ましいのですが、それでは主催者ばかりか参列者にとっても何かと負担になります。
そのために、二人の法要を同時に行なうことを「併修」と呼びます。
一緒にしてその分盛大にしようという事です。
ただし、一周忌、三回忌はまだ日も浅いのでよほどの事情がない限り併修されません。
併修の日程は、早いほうの命日に合わせます。
二人分ということでお布施も二倍が望ましいですが、一般には3〜5割増しが多いようです。
教本・念珠
お経本は、釈迦や宗祖の言葉そのものです。また、念珠は恭敬礼拝の大切な法具です。
したがって常に大切に扱い、歩くところの畳の上や床には直接置かないようにします。
持ち歩くことの多い念珠はそのままポケットに押し込まず念珠袋に入れて携行して下さい。
忘れてくる人がいるかも知れませんから、予備があれば準備しておいて下さい。
お寺さん
住職を迎える前に全員が揃っているようにします。
迎えたら上座に案内し、お茶で接待して下さい。
会食の席は、住職が正客ですから必ず上座正面中央に座っていただきます。
主催者家族は末席ですが、接待の意味で施主は住職隣でも構いません。
服装
お葬式ほど厳格でありません。三回忌まで黒服が望ましいと思います。
七回忌以降は平服が一般的です。
お供え物
お供えとしてお菓子やくだものなどたくさん頂いた場合は参列者に分配します。
焼香
線香の本数と焼香の回数を気になさる方が多いのですが、どの宗旨のお寺にお尋ねしてもこだわらなくて良いという意見ばかりでした。
こだわる必要はないのですが、一応知識として、焼香の回数は線香の本数に準じているようです。
仏前にて正座し軽く頭を下げる、左手に数珠を持ち香をつまむ・・・ここまでは各宗旨共通です。
天台宗、真言宗、浄土宗、日蓮宗 ・・・ つまんだ香をおしいただき香炉へ。これを3回繰り返す。
曹洞宗 ・・・ 1回目はおしいただき、2回目はおしいただかない。合計2回。
浄土真宗、臨済宗 ・・・ 1回でよい、しかもおしいただかない。