数珠・・・どう読まれますか。ジュズが多いかと思いますが、ジュジュ、ズズ、ズジュと読まれる人もいますね。人によりさまざまです。
また、数珠と念珠は違うのかと尋ねられる方もいます。数を数える機能をもつことから数珠、礼拝の法具として用いられることから念珠。呼び方の違いは、使用目的の違いから来るようです。
数珠の起源ですが、2500年ほど前のインドで「疫病や貧困で苦しんでいる人がたくさんいます。救う方法はないでしょうか。」と釈迦に尋ねました。
すると、釈迦は、「108個のむくろじの実をつないで保持、仏法僧の三宝を唱えなさい」と諭されたという話があります。
私たちが使用する数珠の原型は、少なくとも2500年前のインドまでさかのぼることができるわけです。
仏教伝来に合わせて数珠も日本に伝わってきました。瑪瑙や翡翠を使った貴重なものは、当時ではごく一部の貴族階級向けだったと思われます。
平安鎌倉仏教が人々に浸透して、広く一般にも用いられるようになったとされています。
一言で数珠と言っても形は様々です。宗派の数だけ種類があると言っても過言でないでしょう。
また、数珠は、仏教の専売特許でもありません。キリスト教カトリックではロザリヲという十字架の付いた数珠を手に礼拝します。イスラム教においても、33個か99個の玉からなる数珠を使用しています。
数珠は、お葬式や仏事に欠かせないものですが、お守り代わりに普段から身に着けたり携行なさる方もたくさんいらっしゃいます。
数珠には、宝石類、木玉、木の実などさまざまな素材のものがあります。それぞれの素材の持つ特質やいわれをよく知り、ご自分に合ったものをお選び下さい。